2021年7月20日

海外運輸交通インフラ事業でのSAR衛星データ活用に向けて OC GlobalとSynspectiveが覚書締結

 株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル(OC Global)と株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井 元行)は、東南アジア・南アジア・アフリカ地域における運輸交通インフラ分野にかかる衛星データ活用促進のための戦略的提携覚書を締結しました。

左:Synspective 代表取締役CEO 新井元行 右:OC Global 代表取締役社長 米澤栄二
7月8日、OC Global本社にて、OC Global代表取締役社長米澤栄二とSynspective代表取締役CEO新井元行が対談を行いました。
対談中はマスクを着用し、感染対策を行っております。

新型コロナウィルスや自然災害の頻発化・激甚化により海外インフラを取り巻く環境が変化し、その対策が求められています。本戦略提携では、OC Globalの手掛ける大規模インフラ事業において「施工監理」「点検」「維持管理(O&M)」分野におけるSARデータを活用したモニタリング技術の実装に共同で取り組み、展開国の社会課題解決を通じたSDGs達成への貢献を目指します。

Synspectiveは、内閣府「ImPACT」プロジェクトの成果を応用した独自の小型SAR(合成開口レーダー)衛星(※1)の開発・運用に加え、衛星データ・ソリューションの提供を行っています。すでに運用を開始した初号機を含め、2020年代後半までに30機の衛星コンステレーション(※2)構築を目指します。低軌道を周回する30機のコンステレーションにより、世界のどの地域で災害が発生しても、2時間以内に観測することが可能になります。

OC Globalが世界各国で手掛ける道路・鉄道・港湾・空港などの運輸交通系インフラ整備事業では施工段階や運用中の地盤沈下や周辺建造物の変位の計測が重要であり、これらの数値をSynspectiveが保有する衛星データで広範囲かつ短時間で計測・解析できれば、安心安全の面からも、インフラ開発のイニシャルコスト及びライフサイクルコスト削減の面からも非常に有益となります。また、都市機能としての強靭かつ持続可能なインフラシステム整備の実現も可能になります。

※1:SAR(合成開口レーダー)衛星:マイクロ波を使って地形や構造物の形を観測するため、雲を透過し昼夜を問わず地球観測が可能。
※2:衛星コンステレーション:多数の衛星を互いに連携・協調させた運用を行う状態のこと。

■株式会社Synspectiveについて
シンスペクティブは、データに基づき、着実に進歩する世界の実現を目指し、衛星による観測データを活用したワンストップソリューション事業を行う会社です。内閣府「ImPACT」プログラムの成果を応用した独自の小型SAR衛星により高頻度な観測を可能にする衛星群を構築し、その衛星から得られるデータの販売、および、それらを利用した政府・企業向けのソリューションを提供します。

設立:2018年2月
所在地:東京都江東区三好3-10-3
代表者:代表取締役CEO 新井元行
URL: https://synspective.com/