2023年10月3日

パプアニューギニア国ナザブ・トモダチ国際空港 開港

2023年10月2日、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルが共同企業体幹事*として詳細設計、入札支援、施工監理等のコンサルタント業務を実施した『パプアニューギニア国ナザブ・トモダチ国際空港』の開港式が行われました。式典にはパプアニューギニア(PNG)国からJames Marape首相、Walter Schnaubelt交通航空大臣、Luther Wengeモロベ州知事が、日本からは堀井 巌外務副大臣、渡邊信之在PNG日本国特命全権大使、松岡秀明JICA PNG事務所所長らが参加されました。空港名には日本とパプアニューギニアの友好を象徴して「TOMODACHI(友達)」がつけられました。
*オリエンタルコンサルタンツグローバル・梓設計 共同企業体

記念撮影
中央:PNG James Marape首相
中央右:堀井巌 外務副大臣
左から2番目:渡邊信之 在PNG日本国特命全権大使
右:松岡秀明 JICA PNG事務所所長
右から2番目:当社取締役副社長 宮越一郎

式典では日本式の鏡割りが行われた
中央 NAC PMU Project Director Mr. Tom Nou
左から2番目 当社取締役副社長 宮越一郎

新設された旅客ターミナル全景

日本とパプアニューギニアの友好を象徴して
空港空名に「TOMODACHI(友達)」がつけられた

拡張誘導路と新設された航空灯火

開港を喜ぶ地元住民

記念切手

記念切手授与式(左から)
NAC Nadzab Project, PM. Mr. Beatus Kili
株式会社梓設計代表取締役社長 有吉匡氏
NAC PMU Project Director Mr. Tom Nou
当社取締役副社長 宮越一郎

パプアニューギニア国第二の都市レイは国際港を有し、主要な産業が立地するハイランド地方と陸路で結ばれた交通の要衝です。同国本島は東西に最高峰4,000m級を擁する稜線が走る急峻な地形で、首都ポートモレスビーを結ぶ交通手段は空路と海路以外にないことから、航空輸送は人や物の安全で迅速な移動にとって重要なインフラとなっています。しかし、レイ市郊外にある既存のナザブ空港は進化する旅客輸送のニーズに対して設備が十分に整っておらず、ターミナルビルの老朽化も著しく、旅客手荷物や保安検査などの大半を人力で処理をしているために、ピーク時には大きな混乱を招いていました。また、滑走路舗装の劣化、航空灯火などの空港保安設備も更新時期を迎えていました。本事業では、本邦政府有償資金協力により、同空港が国際線の就航に必要な既設滑走路の拡張、既設誘導路の拡張と新設、駐機場の拡張、航空灯火の機能向上、旅客ターミナルビル(鉄骨造2階建て延べ約1万740平方メートル)・駐車場の新設を中心とした新ターミナルの整備を行いました。本空港の開港により、増加する輸送需要に対し、利便性と安全性の向上が期待されます。

 

OC Globalは既存インフラの補修技術を移転すると同時に維持管理の重要性を伝えていくことで、同国のインフラがより長く安全に使用し続けられるよう支援しています。