2026年6月29日
インドネシア・スラウェシ島にてエビ養殖事業へ資本参画 建設コンサルタントの知見を活かし 一次産業投資事業へ参入
株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル(OC Global)は、インドネシア共和国スラウェシ島において設立されたエビ養殖事業会社「PT. Akuakultur Konawe Nusantara (AKN社)」に資本参画いたしました。
本プロジェクトでは、インドネシア・スラウェシ島において年間1,300トン規模のエビ養殖・供給体制の構築を目指しています。年間1,300トンは、1kgパック換算で約130万パック、1尾20g換算では約6,500万尾に相当する規模です。また、年間1,300トンは、40フィート冷凍コンテナ約50~60本分に相当する供給量となります。
水産庁の公開情報によると、日本国内のエビ養殖は最大規模でも100トン程度であり、本プロジェクトはその10倍を超える生産能力を有します。日本のエビ需要の大半を輸入に依存する中、安定した供給源の確保に貢献することが期待されています。
本件は、当社が従来展開してきた設計・監理を中心とする建設コンサルティング事業から一歩踏み出し、インフラ技術を基盤とした投資型事業モデルへと進化する戦略的取り組みです。
■ 事業概要
プロジェクト名 :Smart Farm Project in Southeast Sulawesi
生産品目 :バナメイエビ
年間生産規模 :約1,300トン (将来的に4,000トン規模へ拡張予定)
施設規模 :総面積33.9Ha/養殖池面積7.9Ha
所在地 :インドネシア共和国 東南スラウェシ州
スケジュール :2027年5月末完工、2027年7月出荷開始予定

収穫したバナメイエビ
■ 世界的なタンパク質需要拡大を背景とした取り組み
世界的な人口増加と動物性タンパク質需要の拡大を背景に、水産養殖は持続可能な食料供給手段として重要性を増しています。本プロジェクトは、こうした社会構造の変化を踏まえ、インフラ技術を活用して一次産業の高度化を図るものです。
■ 地域雇用と所得向上への貢献
本プロジェクトの対象地域は、雇用機会が限られた地域でもあります。本事業を通じて、養殖施設の建設・運営に伴う雇用創出を図るとともに、地域における所得向上に貢献してまいります。OC Globalは、事業収益の追求に加え、地域社会の持続的な発展にも資する事業モデルの構築を目指します。
■ インフラ技術の事業化
当社はこれまで、軌道、道路・橋梁、空港・港湾、上下水道等の分野で各国の社会インフラ整備を推進してきました。本件では、特に水処理、施工管理技術を養殖施設の設計・施工・運営に統合し、
・循環型水処理を活用した環境負荷低減型養殖
・施工段階から運営段階までを見据えた一体設計
・インフラ事業で培った品質・工程管理手法の導入
を実現します。
本プロジェクトの資金調達は、株式会社バンカーズが運営する、融資型クラウドファンディングプラットフォームBankers*を活用する予定です。

中央右:バンカーズ代表取締役社長 廣津朋憲
中央左:当社代表取締役社長 米澤栄二
本件は単なる新規事業ではなく、インフラ企業が自ら出資し、資金調達から収益化まで関与する「技術の事業化モデル」の確立を目指すものです。
■ コンサルタントから事業主体へ
当社はAKN社へ役員を派遣し、経営および運営に直接参画します。これまでの「助言者」という立場を超え、自ら出資し事業リスクを負う主体として関与することで、
・技術と収益の一体化
・投資回収を前提としたプロジェクト管理
・海外投資モデルの横展開
を推進してまいります。
■ DXを活用したスマート養殖
養殖施設では、水質や成育状況をリアルタイムで把握するデータ管理基盤を導入予定です。加えて、ドローン技術を活用し、日本からの遠隔モニタリングを通じて施工管理の高度化を図ります。センサー技術とデータ分析を活用し、運営効率および品質の最適化を図ります。また、トレーサビリティを確保し、輸出市場に対応可能な高付加価値商品の供給を目指します。
■ 将来展開
本件をモデルケースとし、将来的には年産約4,000トン規模への拡張を視野に入れています。段階的な増設を通じて規模を拡大し、東南アジア地域における持続可能な養殖モデルの確立を目指します。
当社は今後も、建設コンサルタントとして培った技術的知見を基盤に、インフラと一次産業を融合した投資事業を展開し、持続可能な産業育成と収益事業の両立を実現してまいります。

完成予想図
(1) PT. Akuakultur Konawe Nusantara(AKN社)
PT. Indmira社、PT Yogya Nusa Ventura社、及びOC Globalの共同出資による本事業推進SPV
(2) PT. Indmira
1986年、ジョグジャカルタにて設立。農業技術開発会社であり、その子会社のJALA社は、エビ養殖にかかわるコンサルティング、エビ仲買等を行っています。
(3) PT Yogya Nusa Ventura
2022年、ジョグジャカルタにて設立。不動産開発、事業投資コンサルティング、アグロビジネス、観光業も手掛けています。
(4) (株)バンカーズ
1969年設立、貸付型クラウドファンディングサービスを軸とした金融サービス企業。
(関東財務局長(金商)第3216号 第二種金融商品取引業者)
https://www.bankers.co.jp/
*ファンドの条件およびリスクの内容や性質の詳細は、当該ファンドの契約締結前交付書面に記載すべき事項として提供される情報等をご確認のうえ、お客様自身の判断と責任において投資を行ってください。なお、株式会社バンカーズが募集取扱いを行うファンドは、投資家の出資金の償還および予想利回りを保証するものではありません。
OC Globalは、養殖事業を通じて当該地域の持続可能な産業育成と日本の安定的な食糧確保に貢献します。
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