2024年9月11日
JAPANコンストラクション国際賞国土交通大臣表彰 受賞 カキ殻を利用した水浄化システム
2024年9月5日、三田共用会議所(東京都港区)で第7回JAPANコンストラクション国際賞の表彰式が行われ、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルが中小企業海外展開支援事業を通じて支援した、スリランカ国における自己処理型水洗式バイオトイレ(アクアメイク)の普及実証事業の実施企業である永和国土環境株式会社(本社:広島県福山市、代表取締役:岡本良一)が、当該技術において、中堅・中小建設企業部門の国土交通大臣表彰を受賞しました。
受賞者記念撮影
中央 斉藤鉄夫 国土交通大臣
右 森地茂 審査委員長
左 永和国土環境 岡本良一代表取締役
受賞者プレゼンテーション
永和国土環境 岡本良一代表取締役
アクアメイクはカキ殻の浄化能力等を利用した水浄化システムで、スリランカ国の世界遺産ポロンナルワのガル・ヴィハーラ(涅槃像)地域のトイレ施設において、不十分な下水処理により発生する水質汚染の解決に寄与するために導入されました。当社は普及実証事業において、トイレ施設の設計・建設及びアクアメイクの据付・設置、環境影響評価、アクアメイクの維持管理体制の構築・普及計画の策定・広報活動等を支援致しました。
アクアメイクはカキ殻や活性炭といった現地調達可能な資源を有効利用することで、導入後の維持管理体制を現地で構築し易くしています。また、循環式で排水を出さないことにより、周辺水地の富栄養化を抑制し、生態系のバランスの改善に繋がります。さらに、通常廃棄物として処理されるカキ殻・ヤシ殻を利用する事で廃棄物を有効活用出来る仕組みを形成し、自然環境を守り資源を活用する循環社会の構築に寄与します。普及実証事業では、国立公園など比較的環境意識の高いエリアにターゲットを絞り、広報動画等で効果的な広報活動を行い、製品価値や日本の支援で世界遺産の環境改善に寄与していることを発信しました。これらが高く評価されこの度の受賞となりました。
なお、本普及実証事業は、共同事業体の永和国⼟環境株式会社・ 株式会社八杉商店(本社:福⼭市、代表取締役:八杉陽一郎)により実施されました。
プロジェクト動画
アクアメイク譲渡式
援助機関:国際協力機構(JICA)
共同企業体: 永和国土環境株式会社、株式会社八杉商店
外部人材支援:株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル
管理・運営者:スリランカ国政府 中央文化基金(Central Cultural Fund, CCF)
完成したトイレ施設
なお、当社が携わった「ヴァラナシ国際協力・コンベンションセンター建設計画」と「パティンバン港開発事業(第一期)アクセス道路工事」が、プロジェクト部門で国土交通大臣賞を同時受賞致しました。
OC Globalは、自己処理型水洗式汚水処理システム「アクアメイク」の導入支援により、スリランカ国の安全で衛生的なトイレの普及を支援し、住民の健康と福祉の向上に貢献します。