2023年4月24日

田中明彦JICA理事長 パプアニューギニア国ナザブ・トモダチ空港を訪問

2023年4月19日、当社が携わっている『パプアニューギニア国ナザブ・トモダチ空港整備事業』のプロジェクトサイトを、独立行政法人国際協力機構(JICA)田中明彦理事長が訪問されました。田中理事長は空港施設を視察され「空港名にTOMODACHIを冠することは、パプアニューギニア(PNG)と日本の友好を象徴するものです」とコメントされました。

中央:現地を視察される田中明彦JICA理事長
前列右:シュノーベル運輸航空大臣
2列左:渡邊 信之 在PNG日本国特命全権大使
前列左:鯉沼 真里JICA・PNG事務所所長

新設された旅客ターミナル

パプアニューギニア国第二の都市レイは国際港を有し、主要な産業が立地するハイランド地方と陸路で結ばれた交通の要衝です。同国本島は東西に最高峰4,000m級を擁する稜線が走る急峻な地形で、首都ポートモレスビーを結ぶ交通手段は空路以外にないことから、航空輸送は人や物の移動にとって重要なインフラとなっています。レイ市郊外にあるナザブ空港は進化する旅客輸送のニーズに対して設備が十分に整っておらず、ターミナルビルの老朽化も著しく、旅客手荷物や保安検査などの大半を人力で処理をしているために、ピーク時には大きな混乱を招いています。また航空灯火などの空港保安設備も更新時期を迎えます。本事業では、本邦政府有償資金協力により、同空港の既設滑走路、既設誘導路、駐機場、航空灯火の機能向上、旅客ターミナルビル(鉄骨造2階建て延べ約1万740平方メートル)・駐車場の新設を主力とする新ターミナルの整備を行っています。

当社は共同企業体(JV)*の幹事会社として、本事業の詳細設計、入札支援、施工監理等のコンサルタント業務を実施しています。本事業により、増加する輸送需要への対応を図り、利便性と安全性の向上に貢献してまいります。

*オリエンタルコンサルタンツグローバル・梓設計JV

 

OC Globalは既存インフラの補修技術を移転すると同時に維持管理の重要性を伝えていくことで、同国のインフラがより長く安全に使用し続けられるよう支援しています。