2021年1月5日

循環式養殖によるアトランティックサーモンの生産・加工施設 設計業務 契約調印

2020年10月13日、アトランティックサーモンの陸上養殖会社Pure Salmon グループの日本法人ソウルオブジャパン株式会社の事務所にて、『循環式養殖によるアトランティックサーモンの生産・加工施設』の契約調印式が行われました。調印式には、ソウルオブジャパン株式会社代表取締役である、エロルエメド氏が出席されました。

本事業は、三重県津市ニューファクトリーひさい工業団地内にある約13万7,000㎡の敷地に、日本初となるアトランティックサーモンの陸上養殖施設を建設するものです。株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:米澤栄二)は、コンソーシアム*代表のYÜKSEL PROJE A.Ş.(本社:アンカラ、トルコ共和国)とともに設計業務を行います。

 

近年、人口増加や魚食文化の広がりから、世界的にサーモンの需要増加が見込まれています。海での養殖は天候条件などに適した漁場が限られている中、陸上で大型の水槽によって養殖する「陸上養殖」が今後の安定供給に寄与する手法として期待されています。Pure Salmon グループは、2018年、ポーランドに保有している閉鎖循環式陸上養殖場において、商品として販売できる大きさのアトランティックサーモンの飼育に成功しました。同養殖場では、海水ではなく人工海水を用いて飼育しており、海水からの病気侵入リスクを減少、また高度な濾過技術を用いて飼育水を循環利用しており、環境負荷も低減しています。本事業による施設は、年間1万トンの生産能力を備えており、同敷地内にてフィレなどに加工した後、スーパー、コンビニなどの量販店や各種外食産業に向けての販売を予定しています。2021年に施設の建設に着工し、2022年には孵化施設及び稚魚養殖場を稼働させることを目指しています。

 

世界のインフラ関連市場は、民間市場が8 割を占めると言われており、近年、PPP・PFI・コンセッションなど民間を含めた整備運営事業も増加しております。弊社は、公共市場だけでなく、民間市場、官民連携市場(PPP、PFI、コンセッション等)に積極的に参画することで、公共領域と民間領域を融合した課題解決により複合的・総合的に社会全体の価値向上に努めます。

 

* YÜKSEL PROJE A.Ş.、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル

完成予想図

コンサルタント契約書への調印
右:SOJ(株)代表取締役 エロルエメド氏
左:弊社執行役員総合開発事業部長 黄 國鳳