2022年10月12日

バングラデシュ国 クロスボーダー道路整備事業 カルナ橋(モドゥモティ橋) 開通式

2022年10月10日、バングラデシュ国ゴパルガンジ県にて、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルを幹事会社とした共同企業体*が、フィジビリティスタディ及び、詳細設計、施工監理等のコンサルティングサービスを担当した、「クロスボーダー道路整備事業 カルナ橋(モドゥモティ橋)」の開通式が行われました。式典には、バングラデシュ側からシェイク・ハシナ首相、オバイドゥル・カデル道路交通橋梁省大臣らが、日本側から伊藤直樹 在バングラデシュ日本国特命全権大使、市口知英JICAバングラデシュ事務所長らが出席されました。
*株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル、株式会社オリエンタルコンサルタンツ、株式会社パデコ

会場でスピーチされる
ジェイク・ハシナ首相

左上:会場でスピーチされる伊藤直樹大使

右2番目:サヒーダ・スルタナ氏(ゴパルガンジ副長官)
右3番目:弊社執行役員道路交通事業部長 小西知行
右端:弊社ダッカ事務所長 浅野雄司
左端:弊社橋梁エンジニア 安藤増実

カルナ橋全景
(ニールセン・ローゼ橋)

バングラデシュの運輸は旅客数・貨物量の約7割が道路輸送に依存している状況ですが、一部の道路・橋梁は老朽化が進み国際幹線道路としての機能を維持できていない箇所が多数残っています。本事業は同国と周辺国とを繋ぐ主要道路において約20橋梁の架け替えもしくは新設を実施するものです。
今回開通したカルナ橋の架設地はモドゥモティ川を渡河する首都ダッカとインドのコルカタを結ぶアジア・ハイウェイ1号のほぼ中間地点です。ここではこれまでは台船による渡河を強いられてきましたが、台船による渡河は近年の経済発展と増加する交通量に追い付かず経済活動に多大な影響を及ぼしており、この地への橋梁の建設が渇望されていました。
カルナ橋は中央部にニールセン・ローゼ橋を、両端にPC-I桁橋を適用し、施工は鉄建建設、アブドゥル・モネム・リミティッド、横河ブリッジ共同企業体が担当し、契約工期内に完成しました。
本橋の建設により主要都市間の交通、物流ネットワークの改善がなされ、周辺国との貿易促進、さらには南アジア全域の経済発展に大きく寄与することが期待されています。

 

OC Globalは質の高い、信頼できる、持続可能かつ強靱なインフラ整備を通じて、当該国の経済発展を支援しています。