2025年9月10日
JAPANコンストラクション国際賞国土交通大臣表彰 受賞 『フィリピン鉄道訓練センター設立・運営能力強化支援プロジェクト』 『ホニアラ国際空港整備計画』『マタディ橋保全計画』
2025年9月9日、三田共用会議所にて「第8回JAPANコンストラクション国際賞国土交通大臣表彰」の表彰式がおこなわれ、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルが携わった「ホニアラ国際空港整備計画」がプロジェクト部門最優秀賞を、「フィリピン鉄道訓練センター設立・運営能力強化支援プロジェクト」と「マタディ橋保全計画」が先駆的事業活動部門国土交通大臣表彰を受賞しました。
関連リンク:国土交通省Webサイト
フィリピン鉄道訓練センター設立・運営能力強化支援プロジェクトの表彰
左から2番目 中野洋昌国土交通大臣
右 森地茂審査委員長 左 当社代表取締役社長 米澤栄二
■プロジェクト部門 最優秀賞 ホニアラ国際空港整備計画
ホニアラ国際空港はソロモン国の首都に位置し、近隣諸国への玄関口となっていますが、供用開始から20 年以上が経過し老朽化・劣化が進んでいました。また、低地にある国内線ターミナルや管制塔等は雨季の集中豪雨時に床上浸水の被害を受け、一時空港が閉鎖される事態が発生していました。
本整備事業では、新国際線出発ターミナルビルの建設、既存国際線ターミナルビルの改修、駐機場の拡張などを行いました。
■先駆的事業活動部門 フィリピン鉄道訓練センター設立・運営能力強化支援プロジェクト
フィリピン国では都市鉄道の整備が進む中、整備された鉄道の運営維持管理を高品質で実施できる人材を持続的に育成するために同政府は鉄道の人材育成・監督機関として、フィリピン初の国営鉄道訓練センター(Philippine Railways Institute, “PRI”)を設立しました。
当社を代表幹事とする共同企業体は本事業において、日本の鉄道技術と運営ノウハウを活用し、PRIの設立、研修施設の整備、人材育成ガイドラインの作成、研修の実施等を支援し、安全で効率的なO&M の実現及び持続可能な都市交通インフラの発展に寄与しました。また、日本の鉄道技術と人材育成手法の導入を通じて、日本企業の国際競争力向上とフィリピン鉄道事業の発展に貢献しました。
中央左 フィリピン ミレーン・デ・ホヤ・ガルシア‐アルバノ特命全権大使
右から2番目 東京地下鉄株式会社 ⼭上範芳常務執⾏役員
右 東京地下鉄株式会社 ⾕坂隆博課長
中央右 株式会社アルメック ⽯本潤代表取締役
左から2番目 当社代表取締役社長 米澤栄二
左 当社 軌道交通計画部部長 萩原崇之
受賞者プレゼンテーション
当社 軌道交通計画部部長 萩原崇之
■先駆的事業活動部門 マタディ橋保全計画
コンゴ民主共和国のコンゴ川を渡河するマタディ橋(道路鉄道併用吊橋)はコンゴ川を渡河する唯一の橋梁であり、首都キンシャサを結ぶ交通の要衝のみならず、周辺住民にとっても無くてはならない橋梁で、2023年には40周年を迎えました。
建設当初は日本人が維持管理について技術移転を実施していましたが、政情不安により日本からの援助は途絶えていました。2012年に日本からの援助が再開し、メインケーブルの防食対策として本州四国連絡橋公団で開発されたケーブルの最新防食技術が導入されるなど、マタディ橋の延命と高度な最新の維持管理が続いています。同橋は維持管理に関する日本からの技術移転が成功した事例であるといえます。
表彰式会場にて
中央右 コンゴ民主共和国 ルクムエナ・センダ特命全権大使
OC Global は質の高い、信頼でき、持続可能かつ強靱なインフラ整備を通じて、当該国の経済発展を支援しています。