2025年8月25日
JAPANコンストラクション国際賞国土交通大臣表彰 受賞 『フィリピン鉄道訓練センター設立・運営能力強化支援プロジェクト』 『マタディ橋保全計画』 『ホニアラ国際空港整備計画』
2025年8月25日、国土交通省が第8回JAPANコンストラクション国際賞を発表し、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルが携わった「フィリピン鉄道訓練センター設立・運営能力強化支援プロジェクト」「マタディ橋保全計画」「ホニアラ国際空港整備計画」が国土交通大臣表彰を受賞しました。表彰式は9月9日に三田共用会議所で行われる予定です。
関連リンク:報道発表資料:第8回「JAPANコンストラクション国際賞
■フィリピン鉄道訓練センター設立・運営能力強化支援プロジェクト
フィリピン国では都市鉄道の整備が進む中、整備された鉄道の運営維持管理を高品質で実施できる人材を持続的に育成するために同政府は鉄道の人材育成・監督機関として、フィリピン初の国営鉄道訓練センター(Philippine Railways Institute, “PRI”)を設立しました。
当社は本事業において、日本の鉄道技術と運営ノウハウを活用し、PRIの設立、研修施設の整備、人材育成ガイドラインの作成、研修の実施等を支援し、安全で効率的なO&M の実現及び持続可能な都市交通インフラの発展に寄与しました。また、日本の鉄道技術と人材育成手法の導入を通じて、日本企業の国際競争力向上とフィリピン鉄道事業の発展に貢献しました。
研修の様子
■マタディ橋保全計画
コンゴ民主共和国のコンゴ川を渡河するマタディ橋(道路鉄道併用吊橋)はコンゴ川を渡河する唯一の橋梁であり、首都キンシャサを結ぶ交通の要衝のみならず、周辺住民にとっても無くてはならない橋梁で、2023年には40周年を迎えました。
建設当初は日本人が維持管理について技術移転を実施していましたが、政情不安により日本からの援助は途絶えていました。2012年に日本からの援助が再開し、メインケーブルの防食対策として本州四国連絡橋公団で開発されたケーブルの最新防食技術が導入されるなど、マタディ橋の延命と高度な最新の維持管理が続いています。同橋は維持管理に関する日本からの技術移転が成功した事例であるといえます。
■ホニアラ国際空港整備計画
ホニアラ国際空港はソロモン国の首都に位置し、近隣諸国への玄関口となっていますが、供用開始から20 年以上が経過し老朽化・劣化が進んでいました。また、低地にある国内線ターミナルや管制塔等は雨季の集中豪雨時に床上浸水の被害を受け、一時空港が閉鎖される事態が発生していました。
本整備事業では、新国際線出発ターミナルビルの建設、既存国際線ターミナルビルの改修、駐機場の拡張などを行いました。
OC Globalは、各種鉄道プロジェクトのみならず、現地人財育成・能力強化なども含めた多面的かつ包括的な活動を通じて、当該国の経済発展を支援しています。