2025年3月18日
パプアニューギニア ナザブ・トモダチ国際空港 保守点検にSOCOCAを導入 設計・施工監理からメンテナンスまで継続した支援
2024年12月、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルを幹事とする共同企業体が詳細設計、入札支援、施工監理等のコンサルタント業務を実施したパプアニューギニア国ナザブ・トモダチ国際空港(以下 ナザブ空港)において、地図情報クラウドサービスSOCOCAのサブスクリプション契約が締結されました。
SOCOCAとはインフラメンテナンス、災害情報収集等の用途のツールとして、当社のフィリピン現地法人オリエンタルコンサルタンツフィリピン(OCフィリピン)がフィリピンを中心に展開しています。また、日本国内では空港メンテナンス用途で、南紀白浜空港や鳥取空港などで活用されています。
ナザブ空港は2023年10月に開港し、空港保守点検は現地国空港公社が行っていますが、今後はSOCOCAを通して、引き続き当社が支援をしていくことになりました。
【関連リンク】SOCOCA紹介ページ https://www.rands-co.com/lp/sococa.html
SOCOCA Animation Video https://www.youtube.com/watch?v=CdHcZVD65i4
ナザブ・トモダチ国際空港
SOCOCA
ナザブ空港で使用されているSOCOCAの画面
ナザブ空港はパプアニューギニア第二の都市レイに位置し、同国各地からの人や物の輸送が多く、同国の重要なインフラ施設です。政府開発援助(ODA)にて、古くなっていた滑走路舗装や、空港保安設備、航空灯火などが整備され、既設滑走路の拡張、誘導路網の拡充、駐機場の拡張、航空灯火の機能向上、旅客ターミナルビル(鉄骨造2階建て延べ約1万740平方メートル)・駐車場の新設を中心とした新ターミナルの整備を行われました。これに伴い、今までの保守点検に関しても見直されることになりました。
当該空港公社は技術職員の数が限られているため、機械の不調のたびに、首都ポートモレスビーからエンジニアが出張しており、また、紙ベースの点検作業のため過去の記録が残っておらず、機械の故障の原因や事前予防ができていませんでした。新設された空港設備、滑走路が今後も安全に利用されるために、DX技術を用いた点検業務の導入と効率化が空港公社より求められていました。SOCOCAを用いることで、スマホを用いた点検作業が可能になり、点検情報のデータベースへの蓄積、写真や位置情報などの詳細な状況をリアルタイムで関係者への共有が可能になりました。ODAの枠を超えて、ナザブ空港へのインフラメンテナンスの支援が引き続き行われることになります。
OC Globalはインフラの補修技術を移転すると同時に、DX技術を活用して維持管理の支援をしていくことで、同国のインフラがより長く安全に使用し続けられるよう支援しています