2025年10月31日
本物の寿司をウクライナへ!ウクライナ人へ和食技術研修を実施
株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルは、共同企業体*として従事している独立行政法人国際協力機構(JICA)の技術協力プロジェクト「ウクライナ国復興に向けた民間セクター参画促進プロジェクト(農業、教育分野等)(ファスト・トラック制度適用案件)」の一環で、ウクライナ難民への和食技術研修を実施しました。
*共同企業体構成:有限責任 あずさ監査法人(幹事会社)、㈱オリエンタルコンサルタンツグローバル
【関連リンク】
外務省 日・ウクライナ経済復興推進会議
千葉日報 ウクライナ避難女性 千葉で板前修行
千葉ニュース(チバテレ)【特集】和食技術学ぶ ウクライナ人女性の挑戦

魚のさばき方を学ぶラリーサ・バルスカ氏

修了証を手にするラリーサ・バルスカ氏
本プロジェクトは、日本の民間企業の製品およびサービスや技術、ノウハウの有用性を確認し、当該民間企業のウクライナおよび周辺国へのビジネス展開を支援するものです。今回は、本プロジェクトで支援する株式会社エービーシースタイルが、和食人材育成活動の一環として、早野商事株式会社が運営する「鮨・鉄板焼 波奈本店」にて、ウクライナ避難民であるラリーサ・バルスカ氏へ和食の技術研修を実施しました。株式会社エービーシースタイルは、和食を提供する飲食事業と、職業訓練による人材育成、人材マッチングサービスを組み合わせた複合型サービスをウクライナで展開することを見据えて本プロジェクトに参画しています。
研修は8月18日から9月26日まで30日間行われ、シャリの準備から魚のさばき方、寿司の握り方といった板前修業のほか、衛生管理や接客を含めた総合的な内容を学びました。また、波奈本店の浅間料理長と共に、ウクライナで入手可能な食材を用いたメニューの考案にも挑戦し、9月26日には成果発表会と修了式が行われました。
研修を終えたラリーサ氏は、今回の研修に感謝の意を表し、一日も早い終戦を願うとともに、今後も引き続き学んだ技術を磨きたいと決意を述べました。また、「和食の魅力や技術を伝えることで、戦争で傷ついたウクライナの人々の心を和らげ、新しく学ぶ機会を提供し、生きる意味を見つけるきっかけを作りたい。」と抱負を語りました。研修を担当した浅間料理長は、「研修後、毎日の宿題に加えて自習にも懸命に取り組んでくれた。彼女は料理を作る上で一番大切な思いである、『人に食べてもらいたい』という心を強く持っているので、この先何があっても問題なくやっていけると信じている。」と、ラリーサ氏のひたむきな姿勢を高く評価しました。今後、ラリーサ氏はウクライナの現状とニーズに合わせた内容に研修内容をアレンジし、ウクライナで講師として和食技術を伝える予定です。
当社はウクライナ難民支援を継続しており、JICAが実施する寄付金事業への参加や企業研修の受け入れなども行っています。
OC Globalは、多面的かつ包括的な活動を通じて、当該国の経済発展を支援するとともに、紛争下に暮らす人々に寄り添い、争いのない平和な社会の実現を目指しています。
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