2025年6月20日
大学生ら共に創る新しいバス停が誕生 キンシャサ市のモビリティの未来を描く共創プロジェクト
株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルが共同事業体幹事会社*として従事しているJICA(独立行政法人国際協力機構)の技術協力プロジェクト「キンシャサ市都市交通マスタープラン実施促進プロジェクト」の一環として、キンシャサ市内の幹線道路上に、現地大学生らと連携して設置した2基のバスシェルターが完成し、2025年4月20日、完成を祝う記念式典開催されました。式典には、活動に携わった大学生や地域コミュニティ、行政機関などのカウンターパートに加え、JICAコンゴ民主共和国事務所の興津圭一所長やテレビ・ラジオなど複数の現地メディアが出席しました。
*共同企業体構成:㈱オリエンタルコンサルタンツグローバル、㈱アンジェロセック、アジア航測㈱
大学生によるバスシェルターの壁面塗装作業
完成したバスシェルター
記念式典の様子
記念式典においてデザインを説明する学生
今回実施した「タクティカル・トランジット」とは、道路やまちの改善に市民が主体的に関わる「タクティカル・アーバニズム」という考え方に基づいた、新しい交通まちづくりの手法です。本活動は、JICA技術協力プロジェクト内で実施されたパイロット活動の一環であり、2024年に実施された同国初の「タクティカル・アーバニズム」の試行を発展させた取り組みです。
本活動では、大学生や地域NGO、運転手協会、行政機関等が連携し、交通安全に対する社会へのメッセージを盛り込んだバスシェルターの壁面デザインから塗装の施工に至るまで、彼ら自身の手により実施されました。交通安全の意識向上が課題となっているキンシャサ市において、本活動は、参加者一人ひとりが「自分たちのまち」をより良くするための当事者として関わる貴重な機会となりました。今後は、こうした経験をもとに、キンシャサ市内の他地域への展開が進められるとともに、コンゴ民主共和国の他都市や周辺国への波及も期待されます。
【関連リンク】
タクティカル・トランジットに関するパイロット活動の紹介ビデオ(YouTube:日本語字幕あり)
タクティカル・アーバニズムに関するパイロット活動の紹介ビデオ(YouTube:日本語字幕あり)
JICA ODA見える化サイト:キンシャサ市都市交通マスタープラン(PDTK)実施促進策定プロジェクト
OC Globalは、自社が開発途上国にて手掛ける地域コミュニティに根差した交通まちづくりの実践を通して、長期的な都市・交通環境の改善に貢献したいと考えております。