2025年5月7日

『5km/hのスマートモビリティ(歩行者共存型)を活用した、交通結節点施設周辺の 歩行空間の魅力度向上に資するスマートシティ関連事業』を実施 (国土交通省 令和5年度海外スマートシティ案件形成支援事業)

株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルは、2024年12月23日から26日までの4日間、インドネシア国ジャカルタ都市高速鉄道ブンダランHI駅構内において、スマートモビリティの社会実証実験を行いました。

関連情報:
■国土交通省HP
5km/h のスマートモビリティ(歩行者共存型)を活用した、交通結節点施設周辺の歩行空間の魅力度向上に資するスマートシティ関連事業
■ゲキダンイイノ合同会社
iino 時速5kmで自動走行するモビリティサービス

実証実験中の様子

当社は、国土交通省が募集を行った令和5年度都市開発案件形成支援事業費補助金(海外スマートシティ案件形成支援事業)において採択された『5km/h のスマートモビリティ(歩行者共存型)を活用した、交通結節点施設周辺の歩行空間の魅力度向上に資するスマートシティ関連事業』を実施しており、本実証実験は、この一環として、5km/hで走行する歩行者共存モビリティの開発と運営を手掛けるゲキダンイイノ合同会社と共同で実施しました。
本事業は、2019年に円借款により開業されたジャカルタ都市高速鉄道(MRTジャカルタ)における「駅及び周辺商業施設との良好な接続と回遊性の向上」や「駅の居心地の良い歩行空間の創出」を促進し、公共交通利用者の割合の増加や慢性的な交通渋滞改善への貢献を目的とするものです。またTOD(Transit Oriented Development:公共交通指向型開発)とスマートシティ関連技術を融合することで、都市全体の価値と機能性を向上させる取り組みです。

当社は、ジャカルタ州知事令により MRT 沿線の TOD のマスターデベロッパーとして指定されたPT. MRT Jakartaと2022年7月、11月にジャカルタ特別州の TOD における事業創出戦略提携に関する覚書を締結しております。当社は2023年10月より「TOD推進室」を発足させ、今回の事業はTOD推進と拡大展開に繋がる具体的な成果であるとともに、重点化事業として取り組んでおります。また、本事業においては、Global Strategic Partnershipを締結しているBITA社も空間創出と実証実験に参画し、その他日系デベロッパーや現地大学ともヒアリングを重ねることで、産官学が連携し、より社会的価値の高い実証実験となりました。
共同事業者であるゲキダンイイノ合同会社は、高輪ゲートウェイ駅直結・都心最大級のエキマチ一体の街「TAKANAWA GATEWAY CITY」や羽田空港内における本格導入を始め、実証実験から社会実装フェーズへと移行しております。当社がこれまで手掛けてきた世界中の交通事業や都市開発事業との相乗効果も期待できるため、今後は実証実験で得られたデータを活用し、さらなる公共交通志向型都市開発と住みやすい都市空間創出の促進を目指すと共に、スタートアップやスマートシティ技術の海外展開の支援を続けてまいります。

本事業と将来展開のイメージ

後列中央:MRTジャカルタ Business Planning & Expansion Division Head, Aditya 氏
後列左:ゲキダンイイノ合同会社 嶋田代表
前列中央左:当社Transit Oriented Development 室長 石川祥平

 

OC Global はスマートシティと公共交通志向型都市開発を促進することで、より良い都市空間と交通機能に貢献します。