2022年10月9日にインド ウッタラプラデッシュ州のラクナウで開かれたインド道路会議（India Road Congress , IRC）第81回年次総会に、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル　道路計画部 プロジェクト部長 河村宜紀がプレゼンターとして招待されました。河村は、当人が総括を務めたJICAの技術協力プロジェクト「インド国山岳道路開発のための能力強化プロジェクト」（2022年3月に完了）について講演しました。

講演する河村

セッション座長からの記念品の授与

インドは世界第二位の道路網延長を有しており、道路は国内の運輸部門を支える重要な輸送手段です。同国は経済成長のために道路開発を最も重要視しており、とりわけ山岳道路開発は最優先課題の一つと位置付けられています。一方、山岳道路はトンネル、橋梁などの構造物が多く、また斜面対策・高盛土等の山岳道路に特有の工事もあり、これらの計画・設計・施工・維持管理には特有の技術と経験が必要です。しかし同国はこれらの技術や経験を十分に有していない状況にありました。本プロジェクトではインド側関係機関と協調し、同国における山岳道路開発の課題と問題点を把握した上で、山岳道路開発に必要な5つのガイドラインを作成しました。これらのガイドラインは2022年1月末にインド道路交通省の承認を得ております。中でも、斜面対策とトンネルのガイドラインはインド側からの注目が集まっており、IRCからの出版が待たれます。
インド道路会議は1934年にインド政府によって設立された伝統ある技術会議です。本会議に招待されたことは大変名誉であるとともに、本プロジェクトの成果が同国で認められた証でもあります。

OC Globalは、関係者と協調してインフラ技術のガイドラインを作成することで当該国のインフラ技術の向上と経済成長を支援します。