2022年3月15日
土木学会インフラメンテナンス プロジェクト賞 表彰式 「スエズ運河橋 維持補修プロジェクト」
2022年3月15日、公益社団法人土木学会『第1回インフラメンテナンス・シンポジウム』において、インフラメンテナンス賞の表彰式が行われ、弊社が携わった「スエズ運河橋 維持補修プロジェクト」がプロジェクト賞を受賞しました。
【関連リンク】 土木学会HP:https://inframaintenance.jsce.or.jp/hyousyou/announcement1/
Web表彰式であいさつをする執行役員道路交通事業部長 小西 知行
スエズ運河橋は日本の無償資金協力で2001年10月に開通し、本土とシナイ半島を結ぶ重要な路線となっていますが、軍の頻繁な重車両通行などから開通して間もなく舗装にクラックが確認され、現地政府による応急的補修が継続的に行われていましたが状況は改善されませんでした。また、2010年以降の調査ではシナイ半島側の大きな塩田や夜間の低温による大量の結露が原因で、橋脚にクラック発生・表面コンクリートの剥離・鉄筋腐食、さらには鋼床版の損傷も発見されたことから、補修工事(舗装打換え、鋼床版補修、橋脚補修等)を無償資金協力で実施したものです。
補修工事では単に日本の技術を提案するのみでなく、いかにエジプト国建設省(GARBLT)のエンジニアに維持管理の重要性を認識して、今後また起こる可能性のある補修工事を自国技術者・施工業者で実施できるかに着目して、技術指導も行いました。これらが評価され、この度の受賞となりました。
スエズ運河橋梁全景
橋脚の鉄筋さび除去状況
日本企業が実施した工事の検査をする
エジプト人技師
OC Globalは既存インフラの補修技術を移転すると同時に維持管理の重要性を伝えていくことで、同国のインフラがより長く安全に使用し続けらるよう支援しています。