株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルが施工監理等を実施した、マニラ首都圏都市高速鉄道３号線(MRT3)の改修工事が完工し、3月22日に完成式典が開催されました。本事業は日本政府ODA資金で実施され、式典にはフィリピン国ドゥテルテ大統領、トゥガデ運輸大臣、日本側から越川和彦駐フィリピン特命全権大使、坂本威午JICAマニラ事務所長らが出席しました。

完成式典記念撮影
前列中央　ドゥテルテ大統領
前列右から2番目　越川和彦駐フィリピン特命全権大使

供用約20年を経て老朽化が顕在していたMRT3号線の改修工事は2019年5月に着手し、2021年12月に完了しました。
本事業では車両72両の安全性総点検や設備機器や線路の交換を行ったことで、運行速度は現行の時速約30kmから運行開始当初の60kmに回復し、また運転間隔は安全性を保ちつつ9分から3分半に短縮されました。本改修工事以前のMRT3号線では、維持管理を他国企業が実施していたため、車両、設備機器、路線のメンテナンスの不備により適正な運行ができず、事故が多発、度重なる運行停止に追い込まれていました。今回の全面改修により、運行開始当初の設計規格に戻り、１日当たりの輸送能力は改修前の約2倍、およそ60万人に拡大することができました。

OC Globalは既存インフラの改修事業を通じて、当該インフラの機能を回復させるとともに、安全に使用し続けられるよう支援しています。