2021年4月20日

ネパール国緊急学校復興事業 パタン校完成式典開催

2021年4月19日、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルが実施した「ネパール国緊急学校復興事業」における「パタン(Patan)校」の完成式典が開催されました。式典には、ネパール側からはカドガ・プラサード・シャルマ・オリ首相、クリシュナ・ゴパール・シュレスタ教育大臣、スシル・ギャワリ復興庁長官及びその他関係者、日本側からは朝熊由美子JICAネパール事務所長が参加されました。また式典では、カドガ・プラサード・シャルマ・オリ首相から、JICAネパール事務所及び弊社に対して感謝状が授与されました。

2015年4月、ネパールの首都カトマンズ北西約77キロ(ゴルカ郡)を震源とするMw7.8の地震が発生し、全壊あるいは大きな被害を受けた教室数は31,000以上とされ、100万人近い生徒の学びの場が失われました。本事業では、大地震で特に甚大な被害を受けた6郡を対象に、JICAの円借款事業として、「Build Back Better(より良い復興)」をコンセプトに、274校の小中高学校施設の再建・耐震化を行っています。

パタン校は首都カトマンズ近郊に位置する小中高校で、ネパールで二番目(1924年)に創立された歴史ある学校です。パタン校の歴史を受け継ぐために、歴史的な建築物(ホール)の壁面の一部に対し保存・耐震化を行いました。また、校舎のファサード全般には地震前のデザインを踏襲し、内部には近代的なデザインを採用、伝統と現代が融和する設計としました。さらに、学びの場だけでなく街のシンボルとなる学校の役割を果たすため、校舎上部に時計塔を設置しました。校舎は同年4月の新学期から、約800人の生徒が使用する予定です。

弊社は、2017年より本事業の詳細設計、入札支援、施工監理等のプロジェクトマネジメントを実施しています。これまでに218校が完成し、2022年度中にプロジェクト対象となる274校全ての学校が完成する予定です。
今後も本事業を通し継続して同国の発展に貢献してまいります。

 

 

パタン校全体写真
前方左:多目的ホール棟
前方右:事務・特別教室棟、後方:一般教室棟

 

完成後校舎内部(図書室)

完成式典 感謝状授与の様子
写真右 カドガ・プラサード・シャルマ・オリ首相
写真左 弊社執行役員兼プロジェクトマネージャー
黄國鳳

完成式典
カドガ・プラサード・シャルマ・オリ首相による
完工銘板の除幕