2021年7月20日
インド国ヴァラナシ国際協力・コンベンションセンター建設計画 開所式
2021年7月15日、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルがコンサルティングサービスを実施した、インド国ヴァラナシ国際協力・コンベンションセンターの開所式が開催されました。式典には、インド側からモディ首相をはじめ、ヨギUP州首相、日本側から鈴木哲在インド日本大使、松本勝男JICAインド事務所長らが出席され、弊社からは、インド現地法人Oriental Consultants India(OC India)会長 阿部玲子が出席しました。また、菅義偉日本国首相からのビデオメッセージが寄せられました。
モディインド国首相による記念植樹
右から、鈴木日本大使、アナンディベンUP州知事、ヨギUP州首相
コンベンションセンター南側外観
ヴァラナシ市は、ガンジス川沿いの3000年の歴史を持つ世界最古のリビングヘリテージ*1の一つとも言われ、宗教や文化の中心として栄えてきた中心都市です。2015年にはUNESCO*2の音楽都市にも認定されていますが、その活動を発信・交流するためのインフラ不足が課題とされてきました。
ヴァラナシ国際協力コンベンションセンターは、2015年12月の日印首脳会談をきっかけに、「日印友好の象徴」として、日本の無償資金協力により建設されました。1,200席規模のメインホールとそれに付随する舞台機構設備を有するこのホールは、叡智の象徴となるように願いを込めてモディ首相により“ルドラクシャ(菩提樹の実)”と命名されました。
弊社は共同企業体*3の幹事会社として、本プロジェクトの調査段階から携わり、設計、施工監理のコンサルティングサービスを実施してきた他、劇場の運営・維持管理体制の構築を支援するソフトコンポーネントも実施しております。施設建設は株式会社フジタが担当し、COVID-19の影響で工事の一時中断を余儀なくされましたが、事故もなく無事工事を終了することができました。
今後は、この“ルドラクシャ”において国際会議、文化・芸術行事等が開催され、ヴァラナシの知的・芸術的・人材交流と人的資源開発の活性化、観光業における経済発展効果に資することが期待されています。
*1リビングヘリテージ(Living Heritage):有形無形を問わず“有効活用されている文化遺産”の総称
*2 UNESCO(国連教育科学文化機関):文学、映画、音楽、工芸、デザイン、メディアアート、食文化の創造産業の7分野において、世界でも特色のある246都市(令和元年10月31日現在)をその分野の都市として認定している。
*3 (株)オリエンタルコンサルタンツグローバル、(株)日建設計 共同企業体
記念銘板のお披露目
左から アナンディベンUP州知事、モディ首相、鈴木哲日本大使、ヨギUP州首相
銘板の前でインタビューに答える
OC India会長 阿部玲子
菅義偉日本国首相からのビデオメッセージ
壇上左より 鈴木哲日本大使、アナンディベンUP州知事、モディインド国首相、ヨギUP州首相、ラドハBJP国家副首相
会場客席最前列 右から 太田フジタインド代表、松本JICAインド事務所所長、OC India会長阿部玲子