2022年7月21日

インドネシア国パル第四橋再建計画 起工式

2022年7月20日、インドネシア国中部スラウェシ州パル市にて、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルを幹事会社とした共同企業体*が詳細設計および入札補助などのコンサルティングサービスを担当した「パル第四橋再建計画」の起工式が行われました。式典には、インドネシア側からはルスディ 中部スラウェシ州知事、ハディヤント パル市長、ヘリー 社会基盤資金調達局長らが、日本側から安井毅裕 JICAインドネシア事務所長らが出席されました。また、金杉憲治 在インドネシア日本国大使がビデオメッセージでコメントを送られました。
*株式会社 オリエンタルコンサルタンツグローバル、八千代エンジニヤリング 株式会社

関連リンク JICA HP:
https://www.jica.go.jp/oda/project/1860740/index.html

会場でスピーチする
安井毅裕JICAインドネシア事務所長

左から4番目:安井毅裕JICAインドネシア事務所長
左から6番目:ルスディ中部スラウェシ州知事
左から7番目:アリ公共事業省災害タスクフォース長
左から8番目:ハディヤント・パル市長

ビデオメッセージにてスピーチする
金杉憲治・在インドネシア日本国大使

事故ゼロを祈念して主賓者が署名

2018年9月28日、インドネシアのスラウェシ島でマグニチュード7.5の地震が発生し、液状化現象や津波により大規模な被害が発生しました。
パル川河口に架かっていたパル第四橋は、橋梁形式がユニークであったことから空港に写真が飾られるほど地域住民に愛されていた存在でしたが、残念ながら2018年の地震により崩壊してしまいました。被災した地域住民に対してパル第四橋の再建は必須であったと共に、交通分断の解消が喫緊の課題となっており、日本の無償資金協力による再建が決定しました。
再建されるパル第四橋は、PC3径間連続ラーメン箱桁橋(L=250m)を採用しています。設計にあたっては中央支間長を大きく確保し、かつ変化のある桁下曲線としたことで、シンボリック性に富むデザインとなりました。また、橋梁上にバルコニーを設けて、地域住民に憩いの場を提供するとともに、災害発生時の避難場所として活用するため、橋台付近に階段を設けるデザインにしました。
橋梁工事は、東急建設株式会社が担当し、2022年7月1日に着工しました。本事業の完成により、地震の多いインドネシアに質の高いインフラ整備を供給し、さらにはパル市内の東西方向の交通を確保することで、物流の改善による経済復興および発展に寄与することが期待されています。

パル第四橋 全景(イメージ図)

パル第四橋 側面(イメージ図)

 

OC Globalは災害に強いインフラ整備を通じて、地域住民が安全で安心して住み続けられるまちづくりに貢献します。