2023年8月29日
インドネシア国ジャボデベックLRT開業式開催 ジョコ・ウィドド大統領も参加
2023年8月28日、インドネシア国ジャカルタにて、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルを代表とする共同企業体(CG-JIR)*が設計精査、施工・契約監理を担当する『ジャボデベックLRT(Light Rail Transit, 軽量軌道交通)』の開通式が開催されました。
開通式はチャワン駅で開催され、インドネシア国ジョコ・ウィドド大統領、ブデイ運輸大臣、ヘルージャカルタ特別州知事代行らが参加し、ジョコ大統領は当社代表取締役社長米澤栄二へ『ありがとうございました』とねぎらいのお言葉をかけられました。
* OCG-JIR: 株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルを代表としローカルコンサルタンツ数社で構成
左:ジョコ・ウィドド大統領
右: 当社代表取締役社長 米澤栄二
ジョコ大統領より「ありがとうございました」との
お言葉をいただきました
車両の走行試験
右:ブデイ運輸大臣
左:当社代表取締役社長 米澤栄二
中:エリック国営企業大臣
右:ヘルー知事代行
左:当社代表取締役社長 米澤栄二
ジャカルタ首都圏地域は公共交通機関の整備が不十分で道路の拡張も遅れる中、車輛やオートバイの所有の増加により慢性的な交通渋滞が発生、大気汚染や交通事故の増加など、深刻な交通問題を抱えていました。これらの課題を解決するため、2015年にジョコ・ウィドド大統領が国家戦略プロジェクトとして国営建設アディ・カリアに『ジャボデベックLRT』を特命発注、同年9月より、中央ジャカルタのドゥクアタス駅を基点とする全3路線、総延長44.41kmの設計・施工が実施されました。特筆すべき点は、インドネシアで初めての無人自動運転となることです。全ての運行管理は車両基地に設けたオペレーション・コントロール・センター(OCC)で管理されます。信号システムなどは国営電子部品製造PT.LENが整備、シーメンスの運行シグナルシステムを採用、オリエンタルコンサルタンツグローバルは日本のコンサルタントとして初めて、約2,900億円近い非ODA事業の全ての土木構造、軌道設計、列車運行システムの設計精査、施工監理、契約監理を行いました。これらの実績はインドネシア国内で高く評価され、2022年アジア土木学会賞(2022 ACECC Civil Engineering Project Award)を受賞しました。
OC Globalは、安心安全かつ効率的な整備を行うとともに、鉄道整備を通じて当該国のCO2削減に寄与しています。