2021年11月24日、スリランカ国コロンボにて、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルを幹事会社とした共同企業体*が、フィージビリティ・スタディ及び、詳細設計、施工監理等のコンサルティングサービスを担当した、「ケラニ河新橋建設プロジェクト」の開通式が行われました。式典には、スリランカ側からはゴダバヤ・ラージャパクサ大統領、マヒンダ・ラージャパクサ首相、ジョンストン・フェルナンド道路・高速道路大臣、その他関係者、日本側から水越英明在スリランカ日本大使、山田哲也JICAスリランカ事務所長らが出席されました。
*株式会社 オリエンタルコンサルタンツグローバル、株式会社　片平エンジニアリングインターナショナル

関連リンク　JICA HP：
コロンボの新しい玄関口　ケラニ河新橋が開通：日本とスリランカの友好の架け橋に

会場でスピーチする
ゴダバヤ・ラージャパクサ大統領

左から2番目：道路開発局ダルシカPD
左から4番目：山田哲也JICAスリランカ事務所長
右から2番目：吉田健太郎JICAスリランカ次長
左端：弊社執行役員 道路交通事業部長　小西知行
左から3番目：弊社PM　古川直樹
右端：弊社コロンボ事務所長　浅野雄司

写真中央：フェルナンド道路・高速道路大臣
写真右端：弊社執行役員 道路交通事業部長　小西知行

ライトアップしたケラニ河新橋

ケラニ河新橋は、スリランカ国コロンボ市の北部に位置する、エクストラ・ドーズド橋380mを含む約3㎞、6車線の高架橋区間を要するプロジェクトです。コロンボ中心街と同国第二の都市キャンディーを結ぶ国道A01号線上にあり、コロンボ港アクセス道路とバンダラナイケ国際空港に繋がる国道A03号線にも接続し、交通の要衝となっています。近年の経済発展とともに増加する交通量により日常的に渋滞が発生し経済活動に多大な影響を及ぼしていたため、渋滞緩和策として新規橋梁の建設が渇望されていました。
本橋は、日本発祥の橋梁形式であるエクストラ・ドーズド橋、日本固有技術である鋼箱桁合成床版橋および鋼製橋脚と鋼桁の一部に橋梁用高性能鋼材を適用し、パッケージ１（鋼製橋梁工区）はJFEエンジニアリング・三井E&S造船・戸田建設共同企業体、パッケージ２（エクストラ・ドーズド橋工区）は三井住友建設・サンケンコンストラクション共同企業体が担当し、契約工期内に完成しました。
本事業の完成により、コロンボ市内の交通の分散化と慢性的な交通渋滞の改善し、同国の経済発展に大きく寄与することが期待されています。

ケラニ河新橋 全景