2021年10月19日
フィリピン南北通勤鉄道延伸事業 起工式
2021年9月18日、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルを代表とする5社*の共同事業体(JV)がコンサルタント業務を実施している「フィリピン南北通勤鉄道延伸事業」の起工式が、フィリピン国パンパンガ州クラーク経済特別区において開催されました。式典には、ロペス運輸省首席補佐官とバタン運輸省次官、ラウタ国鉄副総裁、越川和彦フィリピン日本国大使、小豆澤英豪JICAフィリピン事務所長、バードアジア開発銀行フィリピン事務所長他多数の要人が出席されました。
フィリピン国のマニラ首都圏およびその近郊では、急速な経済発展と人口増加により、交通渋滞の悪化が課題となっています。また、首都圏北方で再開発事業が進展していることから、今後さらなる移動需要の増加が見込まれています。そのため、フィリピン政府は首都圏および近郊の鉄道事業に力を入れており、鉄道の整備が急務となっています。
本事業では、マニラ首都圏の南北通勤鉄道(マロロス-ソリス-ツツバン)の北の終点マロロスからクラーク国際空港までを延伸する延長53.0kmの路線(以下「北線」)と、ソリスから南の終点カランバまでを延伸する延長58.6kmの路線(以下「南線」)を整備します。事業内容は、アジア開発銀行が借款を供与する土木工事(入札パッケージ数:北線5つ、南線8つ)と、日本政府が円借款を供与する鉄道システム(信号、電力、軌道工事を含む、入札パッケージ数:1つ)および車両調達(入札パッケージ数:2つ)から構成されています。借款額は、アジア開発銀行の借款および日本政府の円借款において史上最大規模となっています。本事業の完成は2028年を予定しています。
当社を代表とするJVは、本事業の入札支援、施工監理等のコンサルタント業務をフィリピン国運輸省より受注・実施しております。本事業を通じて、マニラ首都圏およびその近郊の交通渋滞の解消や経済発展の加速に貢献し、利便性と安全性の向上に貢献してまいります。
*株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル、株式会社片平エンジニアリング・インターナショナル、パシフィックコンサルタンツ株式会社、株式会社トーニチコンサルタント、日本工営株式会社
左から2番目バタン運輸省次官
3番目越川和彦フィリピン日本国大使
4番目小豆澤英豪JICAフィリピン事務所長
6番目バードアジア開発銀行フィリピン事務所長
左から4番目バタン運輸省次官
右から4番目小豆澤英豪JICAフィリピン事務所長
5番目バードアジア開発銀行フィリピン事務所長