2021年9月16日
ネパール国緊急学校復興事業 ナムナ校完成式典
2021年9月15日、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルが実施した「ネパール国緊急学校復興事業」におけるナムナ校完成式典が開催されました。式典には、ネパール側からはシェール・バハドゥール・デウバ首相、パムパ・ブサルエネルギー・水資源大臣、スシル・ギャワリ復興庁長官及びその他関係者、日本側からは朝熊由美子JICAネパール事務所長が参加されました。また式典では、シェール・バハドゥール・デウバ首相から、JICAネパール事務所及び弊社に対して感謝状が授与されました。
2015年4月、ネパールの首都カトマンズ北西約77キロ(ゴルカ郡)を震源とするMw7.8の地震が発生し、全壊あるいは大きな被害を受けた教室数は31,000以上とされ、100万人近い生徒の学びの場が失われました。本事業では、大地震で特に甚大な被害を受けた6郡を対象に、JICAの円借款事業として、「Build Back Better(より良い復興)」をコンセプトに、274校の小中高学校施設の再建・耐震化を行っています。ナムナ(Namuna)校は首都カトマンズ近郊に位置する一般棟と盲学校棟を持つ小中高校で、一般棟には972人、盲学校には37人の生徒が在籍しています。カトマンズ近郊には現在公立の盲学校は2校あり、うち1校のナムナ校はネパールにおける視覚障害を持つ子供たちへの教育の場として大きな役割を果たしています。盲学校棟の生徒たちは学校に併設された寮で生活を共にしながら日々勉学に励んでいます。
再建されたナムナ校は一般棟、寮併設の盲学校棟、教職員・給食棟の3棟の構成とし、いずれも地震や災害に耐えうる鉄筋コンクリート構造としています。盲学校棟では、点字ブロックや手すりを取り付けるほか、建物と中庭との段差を設けない設計とするなど、視覚に障がいのある生徒に配慮した建物および空間としました。弊社は、2017年より本事業の詳細設計、入札支援、施工監理等のプロジェクトマネジメントを実施しています。これまでに227校が完成し、2022年度中にプロジェクト対象となる274校全ての学校が完成する予定です。
今後も本事業を通し継続して同国の発展に貢献してまいります。
ナムナ校全体写真
左:一般棟、右:盲学校棟
完成後校舎内部
(盲学校棟内部 点字ブロックが設置された外廊下)
完成式典 (感謝状授与)
写真左 シェール・バハドゥール・デウバ首相
写真右 弊社執行役員
兼プロジェクトマネージャー黄國鳳
完成式典
シェール・バハドゥール・デウバ首相による
完工銘板の除幕