2020年7月9日
「フィリピン鉄道訓練センター設立・運営能力強化支援プロジェクト」 鉄道職員研修のオンライン修了式を開催
株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:米澤栄二)は、国際協力機構(JICA)から受注した「フィリピン鉄道訓練センター設立・運営能力強化支援プロジェクト」を2018年5月から実施中です。東京地下鉄株式会社・株式会社アルメックVPI との共同事業体(JV)を通じて、同センターの設立・運営、制度設計、指導員の採用・育成、研修教材の整備、研修の実施等の支援を行っています。
2020年6月30日、フィリピン国運輸省は「フィリピン鉄道訓練センター」が実施した鉄道職員研修のオンライン修了式を開催しました。同式典では、運輸省大臣・次官、国際協力機構(JICA)フィリピン事務所所長、各鉄道事業者の代表者などから祝辞のメッセージが伝えられ、同センター開設後初の修了生116名に対して修了証の授与が行われました。
同国では拡大する鉄道整備事業において、鉄道人材の育成が喫緊の課題となっています。かかる状況の中、同センターは2019年12月に大統領令により運輸省の付属機関として設立されました。今後は研修施設・設備の整備を進めると共に、4,000人強の既存鉄道職員への再教育事業を進めていきます。また、マニラ地下鉄事業、南北通勤線事業など整備中路線の運営・保守職員に対する研修を含めると、今後15,000人程度の鉄道人材を育成していくことになります。
弊社は、フィリピン国の鉄道事業における業務拡大を受け2019年6月に「フィリピン鉄道事業統括室」を設立したほか、都市鉄道の運営・保守に関するコンサルティング業務を強化するため2020年4月に「O&M推進室」を設置しています。
今後も、フィリピン鉄道整備事業に継続して従事すると共に、人材育成・能力強化を通じて同国都市鉄道システムの安全・安心かつ効率的な運行を支援していきます。
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鉄道訓練センター担当次官によるスピーチ
研修風景
鉄道訓練センター施設(イメージ)
運転シミュレーター(イメージ)
【弊社がフィリピン国で現在実施している鉄道事業】
①マロロス-クラーク鉄道事業
延長:約70km
業務概要:F/S、基本設計、詳細設計、入札図書(案)作成、入札支援、施工監理
②南北鉄道事業南線(通勤線)
延長:約70km
業務概要:F/S、基本設計、詳細設計、入札図書(案)作成、入札支援、施工監理
③南北通勤鉄道事業(マロロス-ツツバン)
延長:約38km
業務概要:F/S、基本設計、詳細設計、入札図書(案)作成、入札支援、施工監理
④メトロマニラ地下鉄事業(フェーズⅠ)
延長:約25km
業務概要:F/S、基本設計、詳細設計、入札図書(案)作成、入札支援、施工監理
⑤マニラメトロレールトランジットシステム(MRT)3 号線改修事業
延長:約17km
業務内容:円借款審査資料作成、施工監理
⑥マニラライトレールトランジットシステム(LRT)1&2 号線延伸事業
延伸長:4.7km
業務概要:F/S、基本設計、詳細設計、入札図書(案)作成、入札支援、施工管理
⑦経済社会開発計画(鉄道シミュレーターの無償供与)に係るコンサルタント業務
業務概要:鉄道シミュレーター機材の調達に係る入札図書(案)作成、入札支援、調達監理