2021年5月17日
土木学会賞 国際活動奨励賞・国際活動協力賞・技術功労賞 受賞
2021年5月17日、公益社団法人土木学会が令和2年度土木学会賞を発表し、弊社社員が、国際活動奨励賞・国際活動協力賞・技術功労賞を受賞いたしました。本賞は、大正9年に創設され、永年の伝統に基づく権威ある表彰制度です。
【国際活動奨励賞 港湾部 プロジェクト部長 清末 文明 (きよすえ ふみあき)】
清末は約26年間にわたり港湾分野の専門家として、国内外の多種多様な港湾・漁港開発プロジェクトにおいて調査・設計から施工まで責任を持って従事してきました。特に、東南アジア、アフリカ諸国の港湾案件においては日本の土木技術者として我が国の質の高いインフラ輸出に積極的に取り組み、各国の生活水準の向上や経済発展に大いに貢献してまいりました。現在は、マダガスカル国トアマシナ港拡張事業1期工事のチームリーダーとして、施主、建設業者、現地技術者等と密に連携し新型コロナウィルス感染防止対策を講じながら事業を進めています。これが評価され、この度の受賞となりました。
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アンゴラ国ナミベ港改修竣工式にて
感謝状を受け取る清末(右)
【国際活動協力賞 軌道交通技術第一部 部長
Yingyongrattanakul Narentorn(ユインヨンラッタナクル ナレントーン)】
ナレントーンは18年以上にわたり、日本および他の国々で、鉄道技術者として多くのインフラ開発事業に幅広く貢献してきました。日本では多くのトンネルプロジェクトに携わり、掘削した砕石の90%を盛土に再利用する新工法の開発に関わったほか、ヤンゴン・マンダレー鉄道改良フェーズ1および2のプロジェクトマネージャーとして尽力しております。また、2016年から京都大学の非常勤講師として、国内外の後進の指導にもあたっています。これらが評価され、この度の受賞となりました。
ミャンマー国鉄からの感謝状授与式
左から2番目がナレントーン
【技術功労賞 港湾部 参事 折下 定夫 (おりしも さだお)】
折下は約50年に亘り海外の港湾開発事業に従事してきました。特にジャカルタ漁港護岸整備プロジェクトでは、出来るだけ外貨を使わないで現地の材料と労働力を活用して欲しいという政府の強い要望を重視して、約4,000mの防波堤・護岸の基礎に約100万本の竹を竹杭・竹マット工法として採用し軟弱地盤対策するなどの特殊工法を採用しました。また、ジャカルタ日本人小学生の漁港見学会を15年から毎年開催しており、のべ2,000人以上の生徒にODAの仕組み、インドネシアの漁業、竹材の工法、マングローブ、海水浄化システムを説明するなど、ODA事業の理解促進にも尽力しています。これらが評価され、この度の受賞となりました。
ジャカルタ日本人小学校(JJS)の見学会 前列中央:折下
折下が執筆した著書
「ジャカルタ物語 ともに歩んだ40年」