2018年10月19日

ウガンダ共和国「Source of the Nile Bridge(ナイル川源流橋)」開通式

2018年10月17日、日本政府の有償資金協力(円借款)により建設された「Source of the Nile Bridge(ナイル川源流橋)」の開通式がウガンダ共和国ジンジャ県で行われました。式典には、ヨウェリ・ムセベニウガンダ共和国大統領、モニカ・アズバ・ンテゲ公共事業・運輸大臣、佐藤正久外務副大臣、亀田和明ウガンダ共和国駐箚特命全権大使、深瀬豊国際協力機構ウガンダ事務所長をはじめ、総勢2,000人以上の招待客、5,000人を超す地元住民が出席する中で盛大に行われました。ウガンダ共和国では本式典を国家的行事として位置づけており、ムセベニ大統領のテープカット、関係者による渡り初め、橋梁付近に設営した会場での夕食会、イルミネーション点灯式等が行われ、打ち上げ花火がイベントに花を添えました。

新橋が開通したウガンダ共和国ジンジャ県は、隣国のケニアやコンゴ民主共和国、ルワンダなどを結ぶ北部経済回廊上に位置し、内陸国であるウガンダの物資輸送に極めて重要な地点です。しかし、ナイル川に架かる既設橋は片側1車線で交通量の増加に伴う慢性的な渋滞が発生しており、また、老朽化が深刻であるために補修も困難なことから、新橋が建設されました。

新橋の建設にあたり、秋篠宮ご夫妻が2012年6月14日に日本・ウガンダ国交樹立50周年を記念して皇室として初の公式訪問をされた際に定礎式が行われ、2014年の4月14日の着工から4年半後の2018年10月17日に開通式が挙行されました。

ウガンダ初の斜張橋となるSource of the Nile Bridgeは、ヴィクトリア湖を源流とするナイル川の源流近傍に位置する橋長525m(135m+290m+100m)の3径間連続斜張橋で、総幅員22.9m、主塔高約80mの一面吊り構造となっており、コンクリート主桁の斜張橋としてはアフリカ全土で最大級かつ東アフリカ最大の支間長を有する長大コンクリート斜張橋です。

Source of the Nile Bridgeの建設にあたっては、(株)オリエンタルコンサルタンツグローバル(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:米澤栄二)・(株)エイト日本技術開発 JVが架橋位置の検討を含む実現可能性調査から詳細設計を実施し、施工監理は引き続き(株)オリエンタルコンサルタンツグローバル・(株)エイト日本技術開発・Pyunghwa Engineering Consultants JVが担当しました。また、(株)錢高組・現代建設(株)JVが橋梁架設および取付け道路を含む工事一式の施工を担当いたしました。

開通前のSource of the Nile Bridge(ナイル川源流橋)

(左から)
弊社 代表取締役社長 米澤栄二
深瀬豊 国際協力機構 ウガンダ事務所長
亀田和明 ウガンダ共和国 駐箚特命全権大使
佐藤正久 外務副大臣
錢高久善(株)錢高組代表取締役社長