2025年5月8日

「ネパール国電力輸出入促進及び系統安定化プロジェクト」受託

株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルおよび中国電力株式会社(本店:広島県広島市、代表取締役社長執行役員 中川賢剛)は独立行政法人国際協力機構(JICA)から「ネパール国電力輸出入促進及び系統安定化プロジェクト」を共同で受託し、2025年5月8日、契約を締結しました。オリエンタルコンサルタンツグローバルは、ネパール国において防災案件等の実績を有しており、中国電力としては、同国における事業参画は初の取り組みです。

本プロジェクトは、今後3年間にわたり、ネパール電力公社(NEA: Nepal Electricity Authority)の電力需要想定および供給力調整に係る能力向上等に資するコンサルティング業務を行い、ネパール国内の電力の安定供給に貢献するとともに、電力輸出入の適正化および促進を図るものです。

ネパール国では、電力需要想定および供給力調整の精度に課題があることから、電力の安定供給に向けた改善が求められています。さらに、隣接するインドとの電力輸出入取引においても、計画量と実績量との差異が恒常的に発生しており、その量に応じてインドへ支払う違約金が高水準で推移していることも課題となっています。
一方で、ネパール国は豊富な水資源を有しており、今後、水力発電所のさらなる開発が見込まれ、近隣諸国との戦略的な電力取引の検討が必要となっています。

これらの課題を解決するとともに、電力需要想定および供給力調整に係る能力向上により、水力発電を活用した近隣国への電力輸出を促進することで、南アジア地域の脱炭素化への貢献も期待できます。

両社は、それぞれの知見と技術力を活用して本プロジェクトに取り組むことで、ネパール国の発展および南アジア地域の脱炭素化の実現に貢献してまいります。

別紙:ネパール国電力輸出入促進及び系統安定化プロジェクトの概要