フィリピン鉄道訓練センター設立・運営能力強化支援プロジェクト

プロジェクトの背景

マニラ首都圏においては現在多くの都市鉄道建設事業が実施されており、今後質の高い運営維持管理の人材を持続的に育成する仕組みを構築する必要がある。このためフィリピン政府は、鉄道の人材育成・監督機関として「フィリピン鉄道訓練センター」(Philippines Railways Institute、以下「PRI」という。)の構想を立ち上げ、その設立や運営能力強化を我が国が支援している。PRIはフィリピン国の大統領令により2019年12月に設立され、同国の鉄道人材育成、規制・監督、研究開発を担う組織として日々活動を続けている。

業務概要

同プロジェクトは2018年5月に開始し、以下の支援を行っている。

1) PRIの組織規程、人材育成計画、ビジネスプラン等の整備支援

2) PRI設立の根拠法(大統領令)の草案作成を通じた訓練センターの設立支援

3) 人材育成に関する省令/ガイドラインの整備支援

4) 研修モジュール、カリキュラム、各研修の教材及び指導員用マニュアルの策定支援

5) PRI指導員の応募条件の定義と、人材・採用活動における支援

6) 各鉄道技術の専門家による指導員育成、鉄道研修事業の運営管理支援

7) 研修資機材の技術仕様の確認、研修プログラムや工程の調整支援

8) 日本の鉄道における「研究・開発」活動の紹介、PRIの研究開発部門立ち上げ支援

インターンシップ研修内容

上記の業務のうち以下のタスクに携わってもらうことで、開発コンサルタントの業務内容の理解を深める。

1) 研修事業の現状把握

2) 他国における類似研修組織の事業分析

3) ビジネスプランの更新・改訂作業の補助

4) 先方機関との定例協議における説明・協議に対する補助

実施期間

7月中で原則2週間 ※応相談

対象者

土木、交通、機械、電気、経営、公共政策、経済などを専攻する大学生・大学院生

フィリピン鉄道訓練
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